沖縄野鳥
沖縄野鳥

ツルシギ

スラリと長い嘴と赤い脚が特徴的

雨の日の田イモ畑で餌を探すツルシギ
雨の日の田イモ畑で餌を探すツルシギ - 2025.03.31 畑(沖縄県金武町)
汽水域のある海岸で餌を探すツルシギ
汽水域のある海岸で餌を探すツルシギ - 2025.03.30 海岸(沖縄県糸満市)

ツルシギは、全国の水田やハス田、湿地などに旅鳥として飛来するシギの仲間です。沖縄県では冬期に少数が飛来し、その一部は越冬することもあるそうです。干潟よりも田イモ畑や海岸付近の汽水・淡水環境で見られることが多く、塩分濃度の低い場所を好む傾向があるようです。

ツルシギとアカアシシギ

ツルシギとアカアシシギの比較
嘴と足が短いアカアシシギ - 2025.02.11 漫湖(沖縄県豊見城市)

日本に飛来する赤い脚のシギは「ツルシギ」と「アカアシシギ」の2種のみ。アカアシシギと似ていますが、アカアシシギはくちばしの根元が赤く、脚も少し短め。全体的なサイズもやや小柄です。ツルシギの方がすらっとした印象を受けます。
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最も早い春の渡り

ダイサギと比べると小さい
ダイサギと比べると小さい - 2025.03.31 田イモ畑(沖縄県金武町)

ツルシギは春の渡りでは最も早く飛来するシギ類の一つとされ、沖縄でも3月中に渡来した姿を見ることができます。夏羽になると体全体が黒っぽくなるとのことで、沖縄でこの姿が見られるかは、今後の楽しみでもあります。

参考

  • 植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
  • 高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」
チドリ目の仲間