オグロシギ
夏に橙色に染まる大きめのシギ

- 分類
- チドリ目シギ科
- 渡り区分
- 旅鳥
- 体長
- 39cm (キジバトよりやや大きい)
- レッドリスト
- 低危険種(LC)
干潟を歩いていると、他のシギたちよりひとまわり大きくて目立つ鳥が視界に入りました。よく見ると、その尾が黒く見えるのが特徴的。そう、これは「尾黒鷸」の名をもつオグロシギでした。
オグロシギはシギ科の渡り鳥で、春から秋にかけて旅鳥として沖縄に飛来します。ユーラシア大陸の北部、オランダやロシアなどの湿地で繁殖し、冬になるとアフリカ、南アジア、オーストラリアといった遠くの越冬地へ旅をします。その途中で、沖縄の干潟にふらりと立ち寄るそうです。
オオソリハシシギの群れにまぎれていることも
オグロシギは基本的に単独か少数で行動することが多く、ときにオオソリハシシギの群れにまぎれていることもあります。
春には橙色に染まる

春になると、頭から胸にかけて橙色に変わる夏羽を見ることができます。秋の方が飛来数が多いため、全国的には珍しいとされています。
オオソリハシシギとの違い
オグロシギとよく似ているオオソリハシシギと見間違えることもありますが、違いは明確です。オグロシギは脚がより長く、くちばしが直線的で、全体的にスッとした印象。一方、オオソリハシシギはやや湾曲したくちばしをしています。