イソシギ
磯で単独行動お尻の動きが可愛いシギ

- 分類
- チドリ目シギ科
- 渡り区分
- 冬鳥
- 体長
- 20cm (スズメよりやや大きい)
- レッドリスト
- 低危険種(LC)
イソシギは、沖縄県内では繁殖せず、秋に渡ってきて越冬するため、冬鳥として見られる鳥です。北日本では夏鳥として繁殖し、沖縄を除くその他の地域では留鳥として分布しています。群れを作らず、単独行動が多いのも特徴で、海岸の岩場でポツンと1羽でいるところをよく見かけます。他のシギに比べて小さめで、シルエットも丸っこいのですぐにわかります。
個体数は減少傾向にありるようです。
意外にも「磯」と関係の薄い名前

イソシギの名前は「磯鷸(イソシギ)」と書きますが、日本では主に淡水域で見られるため、名前と実際の生息環境が一致しないことが多い鳥です。
しかし、沖縄では名前の通り磯でよく見られるため、沖縄の環境にはぴったりの名前かもしれません。とはいっても、やはり内陸のダムなどでも見かけます。
渡りと繁殖地
イソシギは、極北を除くユーラシア大陸で広く繁殖します。冬になると、南日本から沖縄やオーストラリア、東南アジアへと渡って越冬します。
繁殖地では、河川敷や湖沼の石が混じった中州の草の根元に簡単な巣を作ります。イルカチドリやコチドリと同じような環境を好みますが、それらよりも草の多い場所で繁殖するのが特徴らしいです。
また、巣に近づくとチドリのような疑傷行動をとり、あたかも傷ついたふりをして外敵を巣から遠ざけようとする行動が観察されています。
水辺での採餌と特徴的な動き

イソシギは、さまざまな水辺環境で甲殻類やミミズ、昆虫などを捕食します。浅瀬をちょこちょこと歩きながら餌を探し、その動きがとても可愛らしい鳥です。
特に特徴的なのが、お尻を上下に振る動作です。とってもキュートなんですよね。
