オキナワシジュウカラ
森にも街にも響く多彩なさえずり

- 分類
- スズメ目シジュウカラ科
- 渡り区分
- 留鳥
- 体長
- 15cm (スズメと同じくらい)
- レッドリスト
- 低危険種(LC)
シジュウカラは、日本全国に留鳥として分布し、沖縄県内でも一年中見ることができるカラ類です。沖縄県内では、沖縄島に生息する亜種は「オキナワシジュウカラ」、八重山諸島にいる亜種は「イシガキシジュウカラ」と分類されています。一方で、宮古諸島には分布していません。
低地から高地まで幅広い環境に適応しており、公園や森はもちろん、市街地でも見かけることができる、最も観察機会の多いカラ類のひとつです。沖縄では、その鳴き声が「シーシーチョッチョウ」と聞こえることから、そう呼ばれることもあります。
春に始まる巣作りと子育て

沖縄県内のシジュウカラは、留鳥として定着し、現地で繁殖しています。繁殖期は春で、例年3月頃から巣作りと産卵が始まり、5月頃までヒナの育成が行われます。那覇市などの市街地でも、公園の樹洞や民家の軒先で営巣が確認されることがあり、人の生活圏でもその姿をよく見ることができます。
鳴き声は20種類以上のレパートリー
シジュウカラは鳴き声のレパートリーが非常に豊富なことで知られています。繁殖期には甲高く通る声で、縄張り宣言や求愛のためにさまざまな声を響かせます。「ツーピー、ツーピー」「ツィピーツィピーツィピー」「チュチュパー、チュチュパー」など、約20種類ものパターンが記録されていると言われています。
