ササゴイ
疑似餌を使って狩をする知的なサギ

- 分類
- ペリカン目サギ科
- 渡り区分
- 冬鳥
- 体長
- 52cm (カラスよりやや小さい)
- レッドリスト
- 低危険種(LC)
ササゴイは、沖縄では冬鳥として夏を除く期間に水田や河川、海岸などの水辺に渡ってきます。
本州以南では夏鳥として繁殖し、九州では越冬する個体も確認されています。北海道ではほとんど見られませんが、最近になって道南での目撃例が増えてきているらしいです。
河川や公園の池、堀などに生息し、水場近くの樹林で単独または小規模なコロニーを作って繁殖します。しかし、全国鳥類繁殖分布調査によると、近年その数は顕著に減少していると報告されています。
道具を使う狩り



ササゴイは疑似餌を使って魚を捕えます。鳥の羽や葉、小枝などを水面に浮かべ、それを餌と勘違いして近づいてきた魚を捕食するそう。さらに、小枝を足で押さえながら適当なサイズに折って使うという、道具を加工する行動も観察されています。非常に頭が良い鳥です。しかし、こうした高度な狩りの技術は練習が必要で、幼鳥のうちはなかなか成功しないそうです。
活動は夕暮れから

ササゴイは主に夕方から活動し、川や水田で魚を狙います。ここら辺はゴイサギと似ていますね。
しかし、日中でも活動することがあり、明るい時間帯でも結構活発に動く様子を見かけます。
参考:
植村慎吾「決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350」
高野伸二「フィールドガイド日本の野鳥」