沖縄野鳥
沖縄野鳥

ヒドリガモ

陸地が好きな赤い頭のカモ

冬鳥として、全国の湖沼や河川に飛来するヒドリガモですが、沖縄県内でも11月~3月かけてよく見られます。
淡水性のカモですが、海に出ることもあり、県内の海岸(主にリーフの内側)にいることもあります。

他のカモに比べ地上で行動する

水際に立つヒドリガモ
水際に立つヒドリガモ - 2025.03.29 海岸(糸満市)

ヒドリガモの食性は水生植物や陸上の草、海藻などを食べますが、日中でも草地に上がって草をついばんでいる姿をよく見かけます。他のカモ類に比べて陸にいる時間が長いのも特徴のひとつです。潜水することはあまりありませんが、時には水に浮かびながら採食したり、仲間と連れ立って水辺を泳ぐ様子も見られます。
ちなみに、オオバンが潜水して持って上がった獲物を攻撃して横取りすることがあるそうです。私は遭遇したことはありませんが、怖いですね。

鳴き声はまるでシギ

ヒドリガモのオスは「ピューイ」と、口笛のような高く澄んだ鳴き声を発します。初めて聞いたときには、私がはじめて聴いた時はシギの声かと思いました。

名前の由来

ヒドリガモの名前は、「緋鴨」「緋鳥鴨」と書かれることがあり、オスの頭の赤っぽい色合いに由来するとされています。実際、オスの頭は赤茶色で、頭頂部には明るいクリーム色の帯が入り、遠くからでもよく目立ちます。

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